この動画がミックスに関してすごく面白かったので、適当な和訳とまとめを書いて見ようと思う。
このシリーズはNutrionやOzoneを販売しているiZotopeによる動画。iZotopeは他にも良質なチュートリアル動画を出していて、web上にもミックスを学ぶ人向けのコンテンツを用意してあってすごく助かる。Nutrionも便利なEQコンプっていうだけじゃなくミックスを学べるっていう側面も強いソフトであることを考えると教育やシーンの発展に着目している会社なのかなって思う。
講師はEnrique Gonzalez Müller。
Part1ではTIPSは2つ
TIPS No.1 Assess the intension of the songs
TIPS No.2 Organize the tracks
ひとつめ
TIPS No.1 Assess the intension of the songs(楽曲の意図を把握する)
この楽曲は何を表現したいのか把握し、どうやってそれを最大化するかということ考えること。
さらに楽曲を時間軸上のセクションに区切ってそれぞれでどういう雰囲気を作り出すべきかを考えてノートにエモーションマップ書きなさいとのこと。
動画の中では参考曲を流しながらイントロの部分ではこんな感じでバース1ではこんな感じで…と曲全体について自分の汲み取った解釈を話している。
個人的にはエンジニアがいかに作品の中で自分のアーティスト性を発揮するかってことに関して、依頼を受けた楽曲をどういうふうに解釈するかっていう自由度のあるアーティスティックな部分なのかもとか思った。
TIPS No.2 Organize the tracks(トラックを整理せよ)
セッションファイルを整理せよとのこと。
まず時間軸毎にマーカーを書いていく、イントロ、バース(Aメロ)、コーラス(サビ)、ブリッジ、、
次にトラックの名前をきちんとつけて、ドラム、ベース、ギター、ボーカル、、、と順番に並べる。
さらにトラック群毎に色を分けていく。
さらに音の鳴っていない部分をトリミングしてカットした部分はフェイドイン、フェイドアウトを書く。カットすることでどこで何がなっているかがわかりやすくなるから作業がしやすくなる。
とくに自分でミックスする人なんかはここがないがしろになりがちだと思う。
この本にも前半のかなり多く部分を割いてトラックの整理について強調されていた。
Mixing Secrets (Focal Press) [洋書・電子書籍版]
Part2書きました。
iZotope動画 10 Tips for Creating Better MixesのまとめPart2