AtagoSoundsは現在AudioJungleとAudioStockで楽曲のロイヤリティーを販売しています。
それぞれオーストラリアと日本の会社で楽曲を提供してそれを映像作品やイベント等に使用する権利を販売するというシステムです。
今回は登録者、販売者目線での違いを書いておきます。
楽曲登録に関して
楽曲登録に関してAudioStockは今の所はそこまで難しくないようです。
ノイズの混入に関しては厳しく見られていますが、そこを気をつけてコマーシャルユース、映像ユースの楽曲をアップすれば1週間後くらいに承認されて販売開始となります。
作曲者登録するには日本の銀行口座が必要です。
基本的にAudioJungleも同じ流れなのですが、登録審査はどんどん難しくなっています。
フォーラム上に、通らなかった曲を上げてアドバイスを求めている書き込みがかなりあるのですが、聴いてみるとクオリティーは申し分ないだろうと思われるケースが多いです。
売上の受取り
両社とも売上に対して規定のパーセンテージで報酬を得られます。
(今後詳しく加筆します。超大まかに半分くらい)
売上の支払いはAudioStockは銀行振込。
AudiosJungleはPaypalやPayoneerなどを通しておこなわれるので、海外に口座を持つ必要はありません。
ただし2016年にアメリカベースでサービス展開するようになってから税金番号を申告しなければ、かなりの割合で売上から税金が引かれてしまうようになりました。
あと英語。
市場規模
2017/03/27現在
AJは499,424曲が登録されていてそれに対して
ASは33,895曲と大きな差があります。
AJはオーストラリアの会社ですが、現在はアメリカからサービス展開していて
ASは日本市場向けサービスですから妥当な差だとは言えます。
しかし現状はこの登録楽曲の比率以上に市場規模に差があるのでストックミュージックのクリエイターはオーディオジャングルでの販売も視野に入れおいたほうがいいように思います。
音楽的な特性
販売していて思うのは一般的に日本人が映像向けとして認識している音楽は海外市場では風変わりなものにうつるケースがあるということ。
日本で普通に使うJ-POPのキャッチーなコード進行がオリエンタルコードだと言われたりします。
日本のポップス(特にアイドル、アニメ界隈)は転調が多く、コード進行が複雑な傾向があります。
それに対してアメリカ、ヨーロッパのポップスは音楽的にはシンプルで演奏、歌唱の抑揚で情報量を稼ぐケースが多です。
この傾向がAJ、ASでも如実に現れていて、AJで売れている楽曲はASのものと比べるとシンプルに感じられます。
日本人の感覚でコードに凝って作った曲はオーディオジャングルでは審査の段階で落とされやすいです。
現にライブラリーの中にそういった曲が見つかりにくいです。
僕の両方のポートフォリオを貼っておきます。
自分の中では作り分けてる感じになってます。
よかったら聴いてみて下さい。
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2017/06/04
以下の記事でAudioJungleおよびAudioStockでBGMを購入した際の使用許諾の違いをまとめました。
AudioJungleのライセンスおよびAudioStockとのちがい