ここ数年のEDMやHIPHOPにおいて無くてはならないサイドチェインによるダッキング。それを簡単にかつ自由度高くやってしまえるプラグイン NICKY ROMEROのKICKSTARTを導入しました。
そもそもダッキングとは?サイドチェインとは?
最近のEDMからヒップホップまでかなり使われてる手法で、主にキックがなってる瞬間にベースやシンセ等の音が小さくなるようにコントロールすることをいいます。大きな音が同時にならないことでトータルのダイナミックスを下げ曲全体の音圧を稼ぐという目的で本体始まったのですが、さらに積極的に音作りにもちいることによって音像をブワンブワンさせてわざと不自然で酔っ払っているような効果を作り出します。
LOGICについてるコンプやWAVESのRcompessionでサイドチェーンをかければすむことなのですが、最近のダンスミュージックのアーティストの派手なダッキングと何となく違うなという感じがしていて、結果分かってきたことが直接のキックをソースにしたコンプだと音量のカーブがかなりいびつになってしまうという点でした。
なのでサイドチェーン用の丸いキックを作ってそれをサイドチェーン用の音としてコンプに流し込んでダッキングしていたのですが、面倒くさい。もっとパパっとできないかということで試してみたところ凄く良かった。
8分 4分 2分 1小節ごとで周期を選べるのでシンプルに4つ打ちのキックに対して反応させる場合は1/4を選べばいいわけです。
波形をカーブを選んで前後のいちをカーソルで動かして左のでかいノブでかかりの深さを調整します。シンプルです。
扱ってて気づいたのですが、ダッキング自体を表現の一部として大げさにかけている楽曲ってどうもキックがなり始める前から既にダッキングがかかりはじめてるケースが結構があるんですけど(ヒップホップに多い印象)、カーソルでかかりはじめの位置を調整できますので。もちろんそれも可能です。これをやると曲調によってはかなりそれっぽくなります。
そのまま使うかぎり4つ打ちにしか使えないようにおもうのですが、例えばヒップホップやダブステップの場合は、2重3重にかけることで解決できます。
画像は縦に3つをかけて1小節の中に3つカーブの谷を作っている例です。
これをやるならサイドチェインをかけた方がいいのではという感じもするかもしれませんが、カーブの流れが視覚的に分かるし特に大げさにかける場合はこっちのほうがぽくなります。
15ドルです。デモ版は同時に複数立ち上げられないのと保存ができません。
ちなみにWAVESにもOneKnob Pumperって言う似たソフトがあります。
こっちはカーブは選べないんだけれど周期をもっと細かく設定できる。値段は1万ちょっとすると思います。