celemonyから出てるすごいソフト、ご存知Melodyne。メロダイン。
ピッチ補正ソフトなんだけど未だに使いながらすげーとつぶやいてしまうほど、精度と自由度がすごい。オーディオデータをピアノロール上に表示してそれをドラッグドロップして編集できる。上位版は和音もそれぞれの音を調整できるので、はめたいコードのサンプルがマイナーメジャーではまんない時なんかでも対応できるし(僕はほとんどこのために使ってる。)
通常のボーカルや楽器の補正だけじゃなくデジタルミュージック全般において積極的な音作りに使われていて、特にEDMの声素材での使用は欠かせない感じになってる。EDM系でよくやられる手法はおそらくこのmelodyneによる激編集かAbleton LIVEによるアサイン手引のどちらかだろうと思う。
便利なものやら新しいソフトが出てきて、誰かが違う使い方を思いついて、それがスタンダードになる。古くはRolandの808とかから同じことが繰り返されてる。技術が音楽の形を作るっていうパターン。
で、ちょっと機能紹介なんだけど、EDMっぽくする方法を。音程の積極的な移調はみたまんまとしてデジタルっぽくするための機能は
1.ノート分割
2.フォルマント
3.ピッチモジュレーション
この3つ
1.ノート分割
ひとかたまりの音を任意の場所で切る機能、これによってひと続きの音を途中から音程をかえる事ができる。
2.フォルマント
フォルマントっていうのは音色を決定する周波数上の複数の山のことなんだど(微妙な説明かも)それを変えることができる。再生速度を早めて人の声を再生すると高くなるにつれてミッキマウスみたいな声になる。(よくそう表現される)Melodyneの場合、ピッチを変えてもフォルマントは調整されるので実際に声を発している人がその音程を歌っているように移調されるのだが、そのフォルマント成分を意図的に上げたり下げたりできる。音程は変わっていないのにミッキーマウス声、ケロリ声にできる。1のノート分割と組み合わせて1つのトーンの中で途中でフォルマントだけ変えたりするっていうのがよくやられる手法。
上の画像は波形の下に並走してるバーを上下させることでフォルマントだけ上げ下げしてる。
3.ピッチモジュレーション
人の歌はきれいなりに汚いなりにビブラートしていてMelodyne上ではそのビブラートの音程変化を波形のなかの曲線で目視することができる。そのビブラートの曲線を真っ直ぐにしたりより大きくしたりさかさまの曲線にしたりできる。この機能で声を真っ直ぐにすることで無機質なそれっぽい声にすることができる。
細かく言えばもっと色々あるんですが触りはこんな感じです。
AudioJungleに登録しているAtagoSoundsの曲です。
冒頭から入ってるボイスサンプルにこれらの手法を使いまくってます。