iZotopeのミックス10チップスの動画をザクッと翻訳の3回目です。
Tips4 トラックのボリューム
それぞれのトラックをバスに分けたい。ドラムはドラム、ギターはギターで一つのバスに通したい。
4つのギターが入っているが、それぞれにイコライザーをかけるのではなくてまとめて一つのイコライザーで処理できるようにする。
それを目的とした上で、
現状マスターフェーダーが+4.6dbクリップしている。(プロでもその状態で鳴らすんだなと思って安心した。)
ここからコンプやEQをかけていくのに際して十分なヘッドルーム(-0dBまですきま)が必要だ。
すくなくとも8dbはヘッドルームを開けたい。
24bitで作業をするときは8dbくらいあるのが理想である。
マスターが-8dbになるところまで、全トラックを同時選択してボリュームを落とすして行く。
マスターフェーダーの位置は0dbを維持すること。
これで音楽家サイドの理想的なボリュームバランスとエンジニアサイドの安全性を確保した。
8dbのヘッドルームを開けたらここで初めてBus分けをする。
前回のTipsの時点で既にバランスを取っているが、その際にBus分けをしてしまうと、このヘッドルームを開ける作業のなかでBusを通しているトラックだけが2倍レベルが下がってしまうので混乱するから。ヘッドルーム空けをするまでバスわけはするな。
すべてのドラムを3つのテレオバスに入れている。
1,ドライドラム
2,パラレルドラム
3,すべてのドラム(おそらくバス1+バス2)
※ここにどう振り分けられていくのかが知りたかったが、ドラムのバスわけをしている途中で全部のアウトプットを一つのバスに誤ってアサインしてしまったので、予めバスわけされたセッションを開いて仕切り直して、そこは飛ばしちゃったみたいです。
ところで8db下げてるから音が小さくなってて寂しいけどモニターのボリュームを上げろ!とのこと。モニターコントローラーをグーッと上げる様子。
TIPS5 リファレンストラックを用意する
体調が悪かったり、既に長い時間作業をしていたり、あるいはスタジオが変わっったりすることによって音はまったくかわってしまう。
なので基準になる曲を用意する。それがリファレンストラック。
プロの楽曲を持ってくる。
いい曲じゃなくて、いいミックスの曲を探す。
いいリファレンスミックスは何?ってググるとSteely DanのBabylon Sistersとか出てくるらしい。
曲によってふさわしいリファレンストラックは違うので、製作中のが曲にあったものを用意すること。
DAWのトップに貼り付ける。
リファレンス曲は音が大きいので製作中の曲にボリュームを合わせる。
両方の曲を比較してボリュームを揃える。
今回はわちゃわちゃしてて所々なんて言ってるかわからないところが多かったです。
[…] 音楽に限らず、客観性が要求される制作物ほどリファレンスの重要性が言われます。 過去記事で書いたiZotopのミックスのTipsの動画の中でもエンリケが強調していました。 […]