メンタリティー

制作中は無理してでも英語を使ったほうが捗る3つの理由

投稿日:

音楽だけじゃないんですけど、何かを作っているとき、当然頭の中で理屈を練ったり喜んだり怒ったりを言葉を使ってやっていると思います。

その言葉を自分の母国語じゃない、不慣れな第2言語でやってみたらいいですよっていう話です。

Sponsored Links

僕ら日本人にとって多くの場合第2言語は英語だと思います。
(ここで必要な英語レベルは中学卒業レベルです。)

例えば音楽だったら

「今日は昨日作ったコード進行の上でドラムのパターンを考えて、その後メロディーを考えよう。まずベースラインはベースで抑えておいて、メロディーの動きによって変化をつけよう。」

みたいなことを英語で考えるんです。

文法や単語をわざわざ調べる必要はありません。今知っている語彙と言い回し、あるいは無理やり作ったオリジナルの英語(のようなもの)で思考を構成するんです。

そんなことに何のメリットがあるのか?

まず、第一にそうしない限り言語化しないで作業をすすめてしまうからです。

言葉を意識する必要がないくらい、その言語に卓越してしまうと、もはや目の前の状況を言語化せずにやってしまいます。

人間の脳は言語化しないでもできることは、言語化せずに体の反応ですませてしまうのです。

なぜなら、そうすることによって言語化に使うパワーを消費せずにすむから。

ところが、生産的な活動の場合、慣れていると脳が錯覚している部分に落とし穴や打開のヒントがあります。

いざやってみるとわかりますが、自分の作品づくりにおいて手が覚えた流れによって進行する部分がいかに多いかがわかります。

やっている作業が楽器を弾くとかであればそこに思考を介入させる必要は場合によってはないのかもしれません。(介入してはいけない必要もあるかもしれません。)

しかし、おそらく今僕らがやっているのはコンピューターを前にした作業。
プラグインの値をいじったり、波形を切ってずらしたり。
こういった作業を思考せず、体の反応でやってしまうのは、作り手として危険です。

ならば意識的に日本語で言語化すればいいのであって、なぜわざわざ英語にする必要があるのか。

それが2つ目の理由、慣れていない言語だからです。

今から2時間、全部英語で思考しようと決めた瞬間、私達の脳は一気に制約を受けます。思ったことを自在に言語化できなくなります。

そうすることによって、考えても無駄でしかない多くの思考をフィルター排除できます

思うように作業が進まないときに、日本語だったら「あーもう、ぜんぜんだめだ。」みたいなネガティブな言葉を思考しますが、
英語だったら、わざわざそんな感情を翻訳しません。
うまくいかなくてイライラしてるときにわざわざ、そんな言葉を脳内で翻訳しないのです。

そうすると、そういった意味のない思考は言葉になる前に感情の段階で止まります

最近、ドイツでコンテンポラリーダンスの演劇に音楽で参加したのですが、準備期間が一ヶ月くらいしかなかった上に、台本も完全に決まっていない状態というかなりハードな現場に出くわしました。

監督がアメリカ人で、それ以外はドイツ人とイタリア人と僕日本人という現場だったのですが、ショーのリハーサルが熾烈なものになると分かるやいなや、全員が自然と母国語を話さなくなりました。
つまり完全に英語だけの状況になったのです。

最初の段階では各国の言葉が入り乱れてる状況でした。
それがあるタイミングからドイツ人同士イタリア人同士も英語で話すようになったのです。

ヨーロッパ人の間では、
集中力が必要な状況や強いストレスが予想される状況では外国語に切り替えたほうが良いパフォーマンスを発揮できる。
あるいは疲れない。
ということが体感的に理解されています。

第2言語で思考することによって結果的に、思考に費やされる無駄なリソースを排除するという合理的な判断をしているです。

さらにもうひとつ、これはDTMにおいてはより顕著なのですが、
多くの専門用語が実は簡単な英単語であるという点です。

例えばコンプの説明書を読んだとします。「スレッショルド」という言葉が出てきます。説明書によるとスレッショルドの値を超えたら音は圧縮されるということが分かります。なるほど、僕らはその時点で「スレッショルド」が何なのかを理解します。

じゃあ「スレッショルド」という言葉が本来何を意味するのかという疑問が湧いて、音楽制作の技術書を読みます。

そうするとそこに和訳として「閾値」と書いてあります。

閾値…スレッショルドってことね。。っていうループで終わります。

いざコンプを使い始めると、スレッショルドの意味を覚えていればその部分はスムーズに扱えます。

ところが何日かコンプを使っていなければ、「あれ?スレッショルドは何をする値だっけ?」ってなってしまいます。

そこでまた説明書を読む、それに時間を奪われる。
あるいは、そのままなんとなく作業をすすめる、なんとなくコンプの使い方を覚える。
スレッショルドの意味は忘れたけど、ここを下げるとこんな感じに音が変わるっていうことを(ゆっくり時間をかけて)体感的に会得しなければならない。

しかし、スレッショルドって部屋の入口とか範囲のスタート地点とかそういう意味でわりと普通に使われる言葉です。

それを知っている人はコンプの使い方をマスターするのに最初からアドバンテージがあるのです。

無意識で使っている英単語の意味を意識的に知るだけで、機材の使い方や値の示す意味の理解が圧倒的に早まります。

以上3つの理由でした。

英語ならちゃんと言語化するから
英語なら無駄なことを考えずにすむから
英語なら機材やソフトの使い方を早く理解できるから

 

Sponsored Links

Sponsored Links

-メンタリティー

執筆者:

関連記事

話題の書籍「アイデア大全」は作曲大全だった

出版されてから欲しくてたまらなかったものの、帰国するチャンスも当分なかったのでAmazonで買って自炊業者に送ろうかと思ってた矢先Kindle版が出てました。 アイデア大全という本、いま巷ですごい話題 …

DTMに重要な筋肉「前腕筋」を鍛えたら少なくともモテるっぽい

音楽家と筋トレは全く関係のない世界の話のように思っていましたが、ふと気づいたんです。 著名な音楽家って結構鍛えてるなと。 Sponsored Links 話は遡って中学生の頃の担任の先生の持論から始ま …

村上春樹のチャンドラー方式は音楽家のためにあると思う

ものを作ることの苦しみについて悩んだことのある人は、ネットの検索なんかで村上春樹のチャンドラー方式というものについて読んだことがあるんじゃないかなと思います。 Sponsored Links 僕もネッ …

PDCAは音楽活動にも役立つか?「鬼速PDCA」書評

鬼速PDCAという本を読みました。 PDCAサイクルという考え方が音楽制作において役に立つかという点で書評を書いて見ようと思います。 Sponsored Links 鬼速PDCA posted wit …

毎日TILを手帳に書く習慣

アメリカのTILと呼ばれる有名なウェブサイトがあります。 TILというのはToday I Learned.の略です。 Sponsored Links 日本でいうと2chみたいなサイトでそれぞれの投稿は …

まだデータがありません。

スポンサードリンク