メンタリティー

不安で動けないという現象の正体、ポジティブ思考の嘘

投稿日:2017年04月22日 更新日:

毎日ジョギングして、何か本を読んで、生活のペースを守っていれば極力無駄な停滞は避けられるのですが、それでも作れなくなるときはやはり来ます。

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「やらなければいけない仕事が予定通り進んでいない。」
「方向性が見えない。」
「何でこんなことやってるんだろう。」
「今月、収入はあるのだろうか?」

そういう思考が巡り始めたら、僕の創造的な思考力はどんどん落ちていく。
作品に対する積極性も失われる。

例えば、ひとつの音色を変えるような、ちょっとだけ面倒なトライすら試せない。

あるいは、すべての作業に対して信じられないくらいに手が重い。

音楽家だけじゃなく、デザイナーも、作家も、学者も、ブロガーも、おそらくほとんどの作り手はそこに苦しんだことがあるのではないでしょうか?

これって多くの場合、自分の思考の中の言葉によってもたらされる能力の低下です。

実は言葉に気をつければ、この低下を防ぐことできると分かっています。

負の感情はOK

つまりどういうことか、順を追って考えてみます。

 

制作のある地点で行き詰まる。または、やる気がでなくなる。

そうすると、まず滞っている状況に対して感情が動く。

それは制作が進んでいくという快適さが奪われているという負の感情です。

まだその感情に言葉はありません。ただ負の感情。
ぼんやりとした嫌な雰囲気です。

ここまではOKなんです。

ここまでは自分でコントロールできることではない。
選んできた音の選択のミスであったとしても、ミスは起こりうる。
そしてそれに対して感情は発生する。

作り手はそれを避けることはできない。

つまり環境のようなものです。
感情は環境の一つなのです。

作り手に責任はない。
登山家が途中で吹雪にあっているようなもの。
登山家は悪くない。

選ぶべき思考の中の言葉
ネガティブ、ポジティブはどうでもいい

 

責任が生まれるのはここから先。

どういう言葉を思考の中に選ぶかです。

負の感情が生まれると多くの場合それに影響された言葉を考えてしまいます。

「作れない!」、「時間がない!」、「情けない!」、「こんなの人に聴かせられない!」、「めんどくさい!」、「割に合わない!」

その言葉を抱えたまま、それでもなんとかその場を打開しようと頑張る。

しかし、本当はここで思考する言葉選ぶという選択肢がある。
にもかかわらず、負の感情に付随して発生した言葉を使ってしまっています。
私達がやってしまっているミスはここです。

負の感情が生まれるところまではOKライン

しかし

その負の感情を抱いた瞬間に思考する言葉だけは「負」のものを使わない。

だからといって代わりにポジティブな言葉を使えばいいわけでもではありません。

その代わりに使うべき言葉は論理的な言葉。

実は、負の感情が生み出した言葉の問題というのは、
それが後ろ向きだとかネガティブだとかそういった点にあるんじゃないんです。

問題は感情に付随しているだけという情報量の少なさ。
感情をそのまま言葉に変換しただけの「うおー!」とか「あ〜!」なんかと変わらない。
環境に対して理論で対応せずに、そのままオーバーに誇張するだけの役割を言葉に持たせているという点が問題なんです。

一見言葉のようなものなんですけど実際には、なんの情報量もないんです。
ただ思考のキャパシティーをだけ占有してしまうだけの意味のないもの。

何も考えていないということなんです。

このパターンに入ると一気に生産性が落ちる理由はここにあります。
不安になると動けなくなる理由はこれ。

頭を使って考えているようで、実は思考を司る言葉が空っぽになってしまっているから。

だから負の感情が湧いたからって、ポジティブな事を考えようとしたって何の解決にもなりません。

「うおー!」とか「うげ〜!」のかわりに「イエ〜イ!」とか「よっしゃー」!と言ってるのと変わらないんです。

今、直面している非論理性という問題を解決できてていないのです。

ポジティブシンキングが礼賛される理由

よく「ポジティブシンキングで幸せになれる」的な本やネット記事や事例があります。

しかしその本質は
ネガティブな感情が伴う言葉が、意味や論理性のないものになりやすい傾向があるということ。
かと言ってポジティブだったら論理的であるというわけではないんです。

感情に付随して発生した言葉である以上、前向きなものであってもそれはかなり情報量が少ないんです。
言葉の情報を感情に奪われているから。

それを、読者も作者すらも勘違いしてるから、世の中にはいつもポジティブだけどダメな人がいっぱいいるんです。

そして、逆にネガティブでも論理的思考を失わない人は結果を出します。

そういう事例があるから、ポジティブVSネガティブみたいな論争すら発生します。

しかし、どっちでもいいんです。そこは問題じゃない。

思考の中で使っている言葉がちゃんと情報を持っているか

問題は言葉がポジティブかネガティブかではなく、
論理的か非論理的かということにつきます。
考えている言葉に情報入っているか、空っぽかということ。

「考えている」か「考えているつもりで考えていない」か
と言った方がいいかもしれない。

言葉がもつ情報処理という能力を感情に奪われないようにすることが重要なんです。

 

僕の場合の対処法を書きます。

ロボット法

上手く行かなくなってきた。あるいはやる気が出ない。

焦りや自己嫌悪など負の感情をが湧いてくるのを認識する。

ここでロボットになったように感情のスイッチを切ります。

カチって。

で、感情のないロボットが今の状況をただひたすら論理的に解析します。

負の感情で体が動きにくくなっているのなら、まず目をつぶって頭のなかでひたすら論理的に考えます。
ロボットだから感情はありません。

意識的にやります。

そうすると、紙かPCに記録しようという気になってきます。

そうするとまた制作に戻れます。

すくなくとも、「うぐわー」と意味のない言葉で頭の中をいっぱいにしていた状態から逃れて制作のための思考は戻ってきているはずです。

この方法はやっていれば習慣になってどんどん上手くなります。

さらに緊張する場面でも使えます。
緊張する場面でパフォーマンスが下がる理由も全く同じ。

緊張しているという感情が作り出した言葉が脳を占有しているので、言葉の情報量がへり思考の処理能力が落ちる。

結果パフォーマンスが下がる。

そんなときも自分の中にある感情を認識した上でカチっとスイッチを切ってロボットになりましょう。

慣れてくればすぐにロボットになれるようになります。

精神的、技術的にかかわらず制作に行き詰まる状況をゲームのように楽しめるようになってきます。

大量思考法

しかし、そう言っても負の感情があまりにも強いとロボットになりきれないケースもあります。

納期が詰まってきてたり、あまりに期待されすぎていたりすると起こりがちです。

そういった時は意識的にとにかくたくさんの言葉を思考するようにします。

負の感情によって言葉ひとつあたりに情報量は減っています。

さらにネガティブな時っていうのは一般的に言って頭の中の言葉数が少ない。(明るいくポジティブな人がすごくしゃべるのと逆のイメージ)

だからとにかく頭のなかで喋りまくるのです。できるだけたくさんの言葉を思考して下さい。早口で。

良く思考法やアイデア出しの本にはそういう時は紙に書き出せって書いてあります。

だけど僕の経験だと、調子わるいときは紙に書きだす気力をだすことが難しいです。

だけど考えまくるという行動なら思い出しさえすれば楽にできます。

 

 

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