そもそもこのブログは製作記録を書いていくために開設したのを思い出したので先月AudioJungleからライセンス販売を開始したヒップホップ曲、
その名も”Hip-Hop”の製作記録をまとめておこうと思います。
なんでタイトルがこんなに直球なのかというとそれがAudioJungleの傾向だから。
AudiJungleに行ってジャンルをヒップホップに絞って今月売れてる順で検索をかけると
HipHop
Hip-Hop
That Hip Hop
In HipHop…
という感じでほぼ同じタイトルです。
これはほとんどのジャンルで当てはまる傾向。
僕もそれに従ってます。
おそらく現状のシステムではユニークな名前をつけるとオーディオジャング内でのSEO的にあまり良くないのかなと思います。
まあ、そのへんも研究していきたのですが今はもっと音楽作るのに時間を使いたい。
それとオーディオジャングルは現状ヒップホップを作るのが一番割にあってます。
これはどんどん変わっていくことですが、現状は登録させる曲と売れる曲数の中で一番割合がいい。
2016年の同じ時期はヒップホップ全然売れてなかった。
ちなみ僕が依頼で貰ってる仕事も2016年の暮れぐらいからヒップホップが多い。
なんかそういうブームなんでしょうか?
弦モノとかも書きたくなるのですが、需要に沿ってのらりくらり生きていくのもひとつということで。
現状もヒップホップが2曲進行中。
リファレンスにしたもの
The Chainsmokers – All We Know ft. Phoebe Ryan
この曲のブリッジの感じ。CMとかで好まれそうかなと思ったので。
それから
AudioJungleの
In Hip-Hop by CoffeeMusic
これはAudioJungleでかなり売れていた楽曲です。
この曲の情報量を基準にしたかった。
製作前に考えていたこと
- はやりのしゃりっとした質感
オーディオジャングルおよびWEBCMや海外YouTuberの映像で使われる傾向。
一般的にヒットしている楽曲やクラブヒップホップとも違う独特な質感です。 - 十分な情報量をつっこむ
最近考えていたことで、いろんな音楽において情報量がどのくらいあるかというのが、その曲を面白いと思うかどうかという点で重要なファクター。
でいかにして情報量を盛り込んでいくか。 - サンプラー演奏感
目をつぶったらAKAIのMPCを生で叩いて演奏してそうな雰囲気がほしかった。
製作
Apple Logic Pro9 で制作
コード進行は最終的にキーC/Amで Am7 F CM7/9
BPM95
ドラムはNativeInstruments Batteryでオリジナルのサンプルから
各小節の頭以外は10Tick遅らせてあり、16分の裏拍はさらに46Tick遅らせたうえでランダマイズをかけた
キックは2つ スネアは3つ 重ねてある
シンバルはLRに違うサンプルをふって広がりを出した。
ベースはリードシンセが入っているところといない所で音色を変えている。
音色はMassive リードが入ってる方のベースはiZotope Neutronで処理している。
メインのリードもMassiveとLogicのES1を重ねているものにKickstartを3つ重ねている。
Voiceはサンプルパックから持ってきた音とロジックの内蔵ループから取ってきたものをCelemony Melodyneで読み込み、音程変化をつけてフォルマントをいじっている。
中音のシンセとピアノとギターはサンプリングしてBatteryに入れて演奏。
動いてる感じをだすためにベロシティーはかなり揺らしてる。
シーケンスABL2xでTB808風のシーケンスを作りボリュームのアップダウンで演奏している。
中音をが多かったのと極力同じ音階がバッティングしないようにしたので情報量は感じられるようになったがもっさりした感じがあったので、終盤でそれぞれのトラックの中低域を切る作業(の判断)に時間がかかった。
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こんな感じで制作記録書いてみました。
AudioJungleにて$15〜でロイヤリティーライセンスを販売しています。
Hip-Hop by AtagoSounds