曲の中でコードを引く時、多くの場合鍵盤。
何を基準にボイシングをきめればいいのかという疑問があると思います。
ボイシングとは何か?
日本語で展開型です。(転回形なのかな?)
例えばCなら
ドミソなのかミソドなのか ソドミなのか…
すべてのコードを弾く瞬間においてボイシングを自由に選ぶことができます。
コードが決まったていてそこでコードを鳴らすと決めている時点でとりあえずコードであればOKなわけです。
さらにそこから次のレベルにすすめたい。
今回はそれを決める際にどう考えるかの指標を書いてみます。
トップノートの旋律として考える
判断するための要素はなにか。
まずひとつはコードをメロディーとして考えるということ。
コードがなっている状態で自分の声でユニゾンでなぞって歌ってみるとわかるのですが、基本的にコードのなかの一番高い音(トップノート)を認識して歌っていると思います。
つまり1小節毎にコードが変わる進行だとするとそれぞれのトップノートの全音符のメロディーがなっていると考えることができます。
例えばベースのほかにコードしかならないセクションだとすると、全音符のメロディーをつくってその下に
残りの構成音を積み下げて行くのです。
ここで自分のセンスでメロディーを広げるのもいいです。
でもそのセクションの後にでてくる歌やメロディーに関連づけるとより面白いと思います。
メロディーの音形をゆっくり全音符でなぞってみるとか。
そうするとメロディーがなり始めた時にコードのボイシングがそのメロディーを予測するものだったということがわかるように仕掛けを作ることができます。
コードだけの部分とメロディーが入ってきた部分に関係性をもたせるのです。
トップノートとメロディーの対位法
さらに今度はメロディーラインが別にある場合
コードのトップのノートをメロディーとして見立てたままメインメロディーとの間で対位法で考えます。
対位法の説明をしようとするとちょっと尺がたりませんが
超大雑把に言っちゃいますと
「コードの変わり目で3度か6度で重ねる。」
っていう感じでもこのケースでは結構行けると思います。
メロディーはコードの構成音にくわえてテンションの音まで鳴りえますからコードのトップノートをきちんと選ばないと響きが汚くなってしまいます。
他の楽器から逃げる
さらにはメロディーがあって他に対旋律もあったりするような場合はどうするか。
他の楽器がなっているところをさけてトップを選んでいくという方法もあります。
だれもやってないところに行くということです。
そもそもアレンジの基本として(音作りではなくアレンジ)、音は重ならないように作っていくべきです。
メロディーと対旋律で2つの音がなっているとすると概ねコードの残された構成音は1つか2つしかないことが多いです。
そこをコードのトップノートにしていくという考え方です。
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突き詰めればもっと考え方はありますし、上辺だけをさらった感じかもしれませんが、何となくでいつもやることを意図をもってやることで次の段階が見えてきます。