ベースのフレーズを作っているときなんかに
ある音程は大きくて別の音程は小さいっていう状況に出くわしたことがあると思います。
これはお使いの楽器やプラグインに問題があるわけではなく
あなたの部屋の壁が作り出している状況です。
これを把握しておくことがベースのアレンジや低域のミックスをする上で重要になります。
聴く位置によって低音の凸凹が発生する
結果的に何がおこるかというと
あなたの作業している位置によって低域の音程の中で大きく聴こえる周波数と小さく聴こえる周波数が存在するということです。
これは部屋の形と壁からの距離によってかわりますから、当然スピーカー、スピーカーの位置、聴く位置によって変わります。
重要なことは作業をする位置の特性を覚えておくことです。
チェックするためのYouTube動画を作りました。
28hz ラの音から半音ずつ音が上がっていき220hzのラまで上がっていきます。
これをいつものあなたの再生環境と作業位置で聞いて下さい。
その上で音が大きくなるところと小さくなる周波数をメモするのです。
ここでチェックしたの凸凹を把握した上でアレンジやミックスの作業を行うようにして下さい。
※僕の部屋の場合
Fくらいから音が聞こえだします。
G#103.8hzとD#155.5hzが大きくなりますので曲のなかでこれらの音を使う時は注意するようにしています。
聞く位置を変えて確認したりアナライザーを使って目で確認したり。
これってG#を基音としたらD#はその倍音だから結局理屈にあってるんですよね。
部屋の模様替えをしたとき、スピーカーの位置を変えたときなんかも、もう一度このチェックをして認識し直すようにしましょう。
なぜそんなことが起こるか
向かい合う2つの壁を起点にして音が響きます。
壁の距離によって特定の周波数の波が作られます。
さらにその波の倍の波が発生します。(倍音)
それぞれの音の波には一番大きく触れるアンチノードと言われる部分と
波が触れないノードというポイントが存在します。
自分の耳の位置がこのアンチノードに入っている時その周波数が大きく聞こえ、
ノードに入っているとき小さくきこえてしまうのです。
低域だけで問題になる理由は音が高くななっていくと波は小刻みにちいさくなって行くのでモニターする際の問題にはならなくなるからです。
理論的にはこれが壁が対面するすべての方向で起こります。
一般的には部屋は立方体ですからから3つですね。
しかし実際には家具や壁の材質、対面同士の打ち消しあいなどによって問題となる周波数は減ることが多いです。
結果的に2つか3つの周波数の膨らみか凹みが顕著に現れることになる場合が多いです。