フリーランス

稼いでないのにセルビアで一軒家を借りて3ヶ月間DTM漬けの生活を送った夏

投稿日:

2015年の初夏にビザの失効でヨーロッパから出ないと行けなくなった時期がありました。
書類不備、準備不足で仕事の契約(フリーランスビザをとるのに必要)もまったくなかった。
それで日本に帰る飛行機代もなかったので、シェンゲンエリア(ヨーロッパのビザをもってれば自由に行き来できる国)の外側であるセルビアの首都のベオグラードに行ったんです。




最初に一週間泊まったホステルのオーナーが実家が半分あいているからそこに住めと言い出してそこに決めました。

2部屋+専用キッチン+専用バスルーム+エアコン+庭+猫で月200ユーロ

日本の離れみたいな構造になっててメインハウスにオーナーのお父さんとお母さんがすんでた。

ここで残りの夏を過ごすことにしたのでした。

DTMずっとしてた

ドイツでビザ取得できなかった反省もあって音楽ちゃんとやらなきゃモードでした。

毎日音楽作ってました。
暑い夏でしたけどクーラーがあったし快適でした。

当時の機材は
MacbookPro
Audio I/F EDIROL FA-66
25鍵のMIDIキーボード
Genelec 8010
ライブラリが入ってる1TBの外付けHDDだけ。

結局これだけでもなんとかなると思いました。

ちなみに国内にあらゆるモノがないので機材はすごく高い。
鍵盤をつなぐためMIDIケーブルが必要になったのですが2mが3000円位しました。

それとAmazonが利用できないみたいでした。(そう言われた、未確認)

そんな矢先、

MacがEarly2011問題で壊れた

MacBookProが壊れました。

Early2011のGPUにある不具合が問題らしくて同じ症状の人がネット上でも結構いた。

ベオグラードで修理できるお店はみつけられず
ネットで見つけた記事を参考にマザーボードをとりだしてオーブンで焼いてなおしました。

後に再発しました。おすすめしません。

今だったら絶対やらないけど当時は精神的にもセルビア化してた。

なぜなら外出すると

バスで僕にだけ切符検査官がくる

バスに乗るとしょっちゅう僕にだけ切符検査の人が来てました。

僕をチェックするとちょろっと形だけ周りの人のチェックして降りていくことが多かった。

セルビアはバスに乗るときはチャージしたICカードをピッってやって乗るんですけど、実際ほとんどの人がやってない。


これがカード、そこだけハイテク。

ホステルで働いてたセルビア人の店員は「今までほとんど払わずに生きてきたけど切符検査員に出会ったことはない。」って言ってました。
オーナーが言うには「現地の人間捕まえてもどうせ払えるお金をもってないからだ。」って言ってました。

ニセ警官事件

市街地を散歩していると警察と名乗る私服の二人組の男にパスポートを見せろと言われました。
今持ってないというと200ユーロの罰金を言い渡され払わなかったら2日間抑留と言い出しました。

怪しかったので

「なぜセルビア警察が自国のディノールじゃなくてユーロで徴収するのか?
なんで私服なのか?
証明はどうやって発行するのか?」

と尋ねると、急に電話しだして、もういい!と言って解放されました。

でもパスポート携帯はセルビアでは外国人の義務です。
あきらかに怪しい人に提示を求められたときの判断が難しいです。

この件はあとでオーナーに怒られました。
偽物でも本物でも警察はこわいんだからしたがっとけと。

そのとおり、日本とは違うんです。

野犬の群れ

家からドナウ川が近かったので草むらを抜けてドナウ川沿岸に行こうとしたところ大量の犬に襲われました。
ちょっと死ぬかと思った。


まったく何の恐怖感もつたわらない写真です。
だいぶ逃げ切れてから撮りました。

ちなみにこの場所をGoogleMapで確認したらGoogleMapカーも野犬に追われてた。
Googleで見るとさらに犬の群れのおくに人影が。

 

ここは地図上も公道だったのでこの人が犬を使って占拠してたっぽい。
よくわからんけど怖かったです。

大勢の難民

その時期ちょうどイスラム問題でたくさんの難民の人がいました。
彼等はシリアを出発してセルビアを通過してドイツやイギリスに渡ろうとしてた。

ベオグラード中心の旧市街は野宿する難民でいっぱいでした。

ホステルに泊まってたときも隣の部屋に難民の一行が常にいた。
初めて日本人を見たって言って写真を撮られた。

ライヴする場所はなかったけど

結果的にセルビアで演奏する機会は得られなかったです。
僕がやってるのと同じような種類の音楽家やコミュニティーには出会えなかった。

しかしブラスミュージックの伝統は強いものがあるらしくベオグラードからすこし離れた場所でグチャフェスティバルという世界最大のブラスミュージックのフェスがあってました。

世界中から集ったブラスミュージシャンがトップを決めるらしく、数日にわたってブラスミュージックの演奏が延々続くらしいです。

そのフェスから帰りにベオグラードによってたブラスミュージシャンたちと友達になれました。
グチャフェスTを来てるから金管奏者だとすぐわかる。

それから、なんやかんやでレゲエともつながりが強い土地らしく
宿でRas Abrahamっていうかなりレジェンドなレゲエシンガーと友達なりました。
明け方まで人生についてとか音楽で食べてくことについて教えてくれたけど、当時は僕が今よりもっと英語が下手だった上にラスタ訛りの英語はさらに苦手なため要所要所しか理解できなかった。
もったいなかったです。

だけどずっとDTMしてた

街は今もこんな感じだと思います。
難民は少なくなったそうですが。
基本的に人はやさしいし、天候はいいし食べ物も安いしいい街です。

EUに疲れたフリーランサーや、ビザの更新ができなかったアーティストにおすすめです。
僕はビザ失効後3ヶ月のセルビア滞在後、無事ヨーロッパに戻れました。

_

今回はなんか旅人の旅日記みたいになってしまった。

Sponsored Links

Sponsored Links

-フリーランス

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

10年前と比べて音楽で食べていくのはむしろ簡単になった

コンピューターとDTMとインターネットが普及して、音楽では稼げなくなったみたいな記事をよく見ますがまったく逆ですよね。 Sponsored Links 今の時代に生まれて本当にラッキーだったといつも思 …

音楽家になっても役立つ会社員時代に培ったスキル

会社をやめて音楽家やフリーランスクリエーターになろうと思ってる方に向けて書いてます。 Sponsored Links 僕は過去に10年ほど販売業でサラリーマンしていたのですが、仕事は好きでした。 過酷 …

結局たくさん作る人には勝てない

ものづくりの分野でよく議論されることに「多作がいいか寡作がいいか」というものがあります。 要は下手でもたくさん作ったほうがいいか、たくさんは作れなくても完成度の高いものだけを発表していったほうがいいか …

フリーランサーや作曲家が夕方までサボってしまった日のリカバリー方法

まさに本日、今午後5時。今日一日サボってしまいました。 昨夜ひとつ仕事が入ったので嬉しくて深夜まで制作してしまったせいで昼すぎに起きたうえ、ちょっと処理難な問い合わせが入ってて、しかもメールで直近でラ …

音楽の仕事が来て、家電販売してたときのことを思い出した

昔、日本の家電店で働いていことがある。 毎日社員同士で売上を争い、その成績が評価、給料へと反映される職場。 今思えば結構楽しかった。 Sponsored Links 多分店頭販売に携わる人は殆ど気づい …

スポンサードリンク