コンピューターとDTMとインターネットが普及して、音楽では稼げなくなったみたいな記事をよく見ますがまったく逆ですよね。
今の時代に生まれて本当にラッキーだったといつも思います。
僕の場合、10年早く生まれてたら、今みたいに毎日音楽作って好きな土地に住んで、時々演奏して、それだけで食べていくっていう生活はできなかったでしょうから。
音楽を続けるために何か別の仕事をしないといけなかっただろうし。
実際に数年前まで音楽を続けるために会社員として働いていたわけですけど。
音楽でお金を作る方法がここ数年で一気に整いました。
今って、それ相応に努力すれば音楽で食べていけるようになってます。
ストックミュージックで商用に音楽を販売する。
僕はストックミュージックサイトに登録して商用利用用に音楽を販売しています。
こういったお金の稼ぎ方は10年前はほとんどなかったです。
商用音楽を作って稼ごうにもプロダクションに所属したり、仕事を持ってきてくれる人と繋がっていることが重要だった。
そのためにはまず、コネのある人と知り合わないと行けなかった。
だから必然的に音楽で身を建てようと思ったら生活費の高い東京近辺に住むのが条件になってた。それによってさらに参入の障壁は上がってたわけです。
ところが、ネットの普及でこのコネの部分の重要性が大幅に削り落ちました。
少なくともストックミュージックの販売は、どこに住んでてもできます。
つまり生活費の安いところに住んで無駄な出費を抑えることも可能です。
さらに音楽制作会社に流れていた仕事のうちのある割合はストックミュージックに流れたと言えます。
つまりコネと実績のある音楽家にしか行かなかった仕事のうちのいくらかがコネも実績もない音楽家に流れるようになったということです。
同時にネットの普及によって低予算のメディアやプロジェクトが増えました。
ストックミュージックはその重要にうまく噛み合ってもいます。
インターネットで仕事を取れる。
ネットで自分で仕事を取ってくることもできるようになりました。
ブログやWEBで集客すれば、直接自分でクライアントと取引ができます。
これもまさにネット普及以降可能になった形です。
ここで重要になってくることは、検索されることと、信頼されること。
以前は信頼される以前に発見すらされなかった。
つまり仕事を依頼する候補として名乗りをあげることすらできなかったわけです。
現在はそこの部分において、より割り込み可能な状態になっています。
良質なコンテンツ、ポートフォリオを作ること、そこに時間と労力を投資することでより可能性は広がっていきます。
楽曲をただで公開してPVでお金を稼げる。
商業音楽や映像同期音楽だけでなくて、アーティスト活動においてもより可能性は広がりました。
ネットの一般的なマネタイズが普及したことによって音楽を無料で配信してもお金を稼ぐことが可能になりました。
自分のWEBやYouTubeにただで曲をおいても沢山の人に見てもらえれば広告料を稼ぐことができます。
以前であれば、何らかの形でリリースされなかった作品は日の目を浴びることなく、なかったことになるというケースがほとんどだったはずです。
でもこのPV(視聴数)によってお金が生み出されるという考え方は、従来の「レコード会社から販売する」とも「自分で販売する」とも違う第3の稼ぎ方として今後もっと普通になって行くことが予想されます。