なんども書いてますがAudioJungleとAudioStockで楽曲使用権の販売をやってます。
もちろんそれはいくらかの収入になりますし、そのためにやってるんですがそれ以外にやってよかったと思う理由を書いておこう思います。
たくさんのジャンルが聴けるようになった
ストックミュージックをマーケット分析すると自分が得意と思っていないジャンルがいわゆる「おいしいジャンル」になってる状況に出くわします。
AudioJungleだと先月中旬くらいからはFunkが圧倒的においしいんですけど、自分が何を作りたいかとかは考えずにそのおいしいジャンルの曲を作るようにしてます。
結果的に自分の好みと離れた音楽をどんどん聴くしリファレンス用に曲をあつめたり、勉強することになります。
実際、勉強して音を出してみるとどうしてもやりたくないジャンルっていうのはほとんどないことがわかりました。(ちょっとはあります)
期間限定の仕事と思って1つのジャンルを深めると、ストックミュージックの1ジャンルの波がすぎるごとに好きなアーティストや音楽知識が増えていくので、音楽の聴き手としても以前より楽しめるようになっています。
商業的には1つのジャンルに絞って自分を売り出したほうが、ブランディングや戦略面では正解なのかもしれないですが、この点に関しては長期的に自分成長を優先させて幅広くやることにしています。今は。
仕事にする前は何年間も1つのジャンルだけひたすら深く掘り下げて聴いてた。
インターネット時代のコンテンツの流れや仕組みが少し分かった
ブログやYouTubeと同じで発信量が評価や報酬に大きく影響するというインターネット時代の基本的な考え方がわかりました。
詳しくは過去記事でかいてますが、知名度がない状態でなるべく人目に付くにためにできることは常に新作をリリースし続けることだということがわかりました。
実際にAJでもASでも新作のリリースが滞ると同時に売上も止まります。
Atagoの名前で検索して買ってくれる人がどんどん出てくるくらいマーケット内で有名になるためにも初期段階では沢山のリリースが必要になります。
曲を書くのが早くなってきてる
どんどんリリースしないとすぐに売れなくなってしまうということに気づいてからは常に隙間を空けずにリリースできるように早いペースで曲を作れるようにするにはどうするかを考えて工夫するようになりました。
セールスの落ち込みを防ぐために早いペースで曲を書くというのは、締切があるのと近い状況とも言えます。
プロの作家さんって締切に追われてペースを上げていくことで技術が上がっていくので、その点でプロじゃない人との差がより広がって行きます。
だから「セールスを保つための締め切り」があることで、クライアントがいなくても制作ペースを保って、少しでも早く作ろうと考えるようになる。
具体的にはテンプレートを作るとか、プレイバックを回数制限するとかあるんですけど、別の機会に書きます。
音楽理論をきちんと学ぶようになった
これは仕事を受けるようになってからとも言えるんですが、商業的なメディアでひと目に触れる以上は音楽理論的に何をやっているかが自分で把握できていないと発表するのが怖いと思うようになりました。
多分きちんと理論を勉強し始めると作る音楽の面白さって一旦下がります。ちょっと普通っぽくなる。
その後、時間をかけてもとの自分に追いついて最終的にはもとより良くなっていくと思うんですけど、最近やっと理論を把握して気にしながら作曲をすすめた上でも、知らなかったときと同じくらいには面白い曲をかけるようになったと思ってます。
_________
作品を矢継ぎ早に発表していくことの重要性はこちらの本に詳しいです。
小説家向けの本ですが参考になります
小説家になるな!: クリエイターのサバイバル論 (トークメーカー新書)