今参加してるプロジェクトで太鼓の音が遠くから聞こえてくるという状況を表現しないといけないシーンがあったのですが、そこでやった方法をかいていおきます。
今回はLOGICに付属しているデフォルトのプラグインだけで再現してみます。
大まかな流れはEQ→コンプ→リバーブです。
1.EQで上下をカット
音源から離れれば離れるほど高域と低域は消えて行きますので、まずはその部分をシュミレートします。
すべてのプラグインを使う際に言えることですが、処理をした後に処理前の音と聴感上のボリュームが同じになるようにプラグインのマスターを随時調整するようにしましょう。
遠くから聞えて来るようにできたと思ってたらただ音が小さくなってただけだったってことになりかねませんので。
2.コンプで潰す
スレッショルドをかなり低くして潰します。極端に潰したほうがいいです。
Ratioは音源によりますがあまり上げない方がいいケースが多い。
1でカットした後に生き残った音が長い距離の空気抵抗を受けて前後が混ざってしまう感じをシュミレートします。
3.複雑なリバーブをかける
最後にリバーブです。
複数のリバーブをかけるのがいいだろうと思っていましたが、LOGICのSpaceDesignerで屋外をシュミレートしたプリセットを使ったほうが、距離感を出せました。
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両方を同じくらいの小さめの音で聴くと効果がわかると思います。
Before
After
今回は効果音に対する処理なのでかなり極端にかけています。
楽曲制作の中で、各パートの奥行き作りがうまくいかない時のオプションとしても使えると思います。